ゆとり日記

 今日あった事や、アニメやマンガ、本や映画、落語の感想などをネタバレで書きます。

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堕落論 (角川文庫) を見た。


堕落論 (角川文庫)
(和書)2017年06月28日 21:08
坂口 安吾 角川書店 1957年5月30日

 面白かった。他の作家の批評や遠回しな皮肉、世の中について思う事などをかいていた。
 短編がいくつかあったが、その中では太宰治の事を書いた「不良少年とキリスト」が面白かった。前半に歯が痛い歯が痛い言っていたので、それからこんな真面目な話になるとは思いもしなかった。
 他にも、織田作之助の事を書いた「大阪の反逆」、小林秀雄のことを書いた「教祖の文学」もあった。
 彼本人も面白い人のようで、16歳の時に、
 P313『何しろほとんど授業を受けていないので、最落第のおそれは十分にあった。しかも試験のときには教師が答案を配りおえたとたん、白紙の答案を足音高く、頬に微笑をうかべながら提出し、ついにこの年の夏放校された。』
とあった。最落第のおそれということは、既に落第した事があるのだ。その事実にも驚いた。よほど勉強が出来る人だと思い込んでいたので。
 また21歳くらいのときには、
 P315『大学に入学以来、悟りを開こうという修行のため、一日睡眠四時間の生活を一年半も続けたので、ついに神経衰弱にかかる。梵語、パーリ語、チベット語、フランス語、ラテン語などの語学の勉強により、やがてこれを克服した。』
とあった。悟りを開こうという発想が既に面白いのに、神経衰弱を休むとかでなく、更なる勉強で克服とかいうのが凄い。
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