ゆとり日記

 今日あった事や、アニメやマンガ、本や映画、落語の感想などをネタバレで書きます。

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『人生論ノート 』を読んだ。


人生論ノート
(和書)2017年04月13日 22:34
2000 新潮社 三木 清

 全体的に難しかった。P200もないのですぐ読めるかと思ったらそうでもなかった。
 印象に残ったのは、P63の「怒について」で、
『ひとは軽蔑されたと感じたとき最もよく怒る。だから自信のある者はあまり怒らない。彼の名誉心は彼の怒が短気であることを防ぐであろう。ほんとうに自信のある者は静かで、しかも威厳を具えている。それは完成した性格のことである。』
だ。そううまくいけばよいがと思う。相手の怒を自分の心において避けようとして自分の優越を示そうとするバカは余計怒りをかうだろうし、本当に自分に自信のあるものはそんなことはしないだろうとも言っていた。
 『怒を避ける最上の手段は機智である。』
らしい。
 p115の「秩序について」で
『徳は心の秩序である』
とプラトンの中でソクラテスが言っているそうだが、この言葉は良いなと思った。確かに、心や性格が安定していない人は、一緒にいて安心できないものだしなあ。いつも穏やかで理路整然としている人を探すのもそれはそれで難しいが。
 またこの章での、P117の知識人についての話で、
『知識人というのは、原始的な意味においては、物を作り得る人間のことであった。他の人間の作り得ないものを作り得る人間が知識人であった。知識人のこの原始的な意味を我々はもう一度はっきり我々の心に思い浮かべる事が必要であると思う』
というのも良かった。
 確かに今ではネットもあるし、知りたい事もググればすぐに出てくる。もう少し詳しく知りたければ図書館に行けば分かる。ただ知識を溜め込んでいるだけの人よりも、何か新しい物を作る事が出来る人の方が、これからの時代は重宝されるだろう。またされなければならない。(この作者はすぐに「~なければならない」みたいな言い方をする気がする。)
 この本が書かれたのは戦前くらいだが、今にも通じる事を既に予言?しているのがスゴいなと思った。
 後、P117の
『ホメロスの英雄たちは自分で手工業を行った。エウマイオスは自分で革を截断して履物を作ったといわれ、オデュッセウスは非常に器用な大工で指物師であったように記されている。我々にとってこれは羨望に値することではないであろうか』
とあるが、確かに作詞作曲楽器ができたり、手芸の得意だったり、絵のうまい人は羨望の目を向けざるを得ない。
 後、「娯楽について」のP139の
『生活を楽しむ事を知らねばならぬ。』『それは技術であり、徳である。』
というのも良いなと思った。
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