ゆとり日記

 今日あった事や、アニメやマンガ、本や映画、落語の感想などをネタバレで書きます。

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市民ケーン [Blu-ray] を見た。



市民ケーン [Blu-ray]
(DVD)2016年12月03日 21:44
IVC,Ltd.(VC)(D) 2016年1月29日

 面白かった。家がお城で、その庭に動物園と遊園地と美術館と博物館があるような大金持ちの市民ケーンが、一番に望んでいたのは子供の頃の思い出というか、家族で一緒にいた時間とかそういうものだったみたいな話だった。
 さる新聞王の大金持ちケーンが亡くなり、その最後の言葉が「薔薇の蕾」とかいう意味深な感じだったので、その「薔薇の蕾」とはなんなのかを探ろうと、彼を取材した人が、ケーンにかかわる様々な人にインタビューを試みるのだが、結局「薔薇の蕾」がなんなのか分からなかったというものだった。
 ケーンの家には様々な美術品があるが、彼にとっての大切な物は自分の子供の頃に遊んだソリだった。だが、これは彼の死後に他のがらくたと一緒に燃やされてしまっていた。彼の大切な物は彼自身にしか分からないのだからしょうがないが、これで謎が永遠に分からなくなったなと思った。
 「市民ケーン」という題名から「市民権」の事をカッコ良く言ったのかな?と勘違いしていたが、見てみると、市民の一人のケーンという意味だった。
 ケーンは結婚を2回もしているのだがどちらも失敗していた。彼は妻に何でも与えるが、仕事にかかり切りで妻をおざなりにするようになり、それですれ違いが続くようになって最後には離婚していた。
 私が印象に残ったのは2番目の妻なのだが、彼女が大変に可哀想だった。彼女はケーンの前で
「オペラ歌手になるのが夢だった。」
みたいな事を言ったために、彼に立派なオペラハウスを造られ、一流の教師をつけられて歌の練習をさせられ、しろうと同然なのに豪華な舞台に立たされてオペラをやらされる。彼女は自分が才能が無いのが分かっているので、毎日練習をイヤイヤさせられるのも辛いし、舞台に立って目の肥えた人もさくらもいる観客の前で歌わされるのも辛いし、新聞王の彼のコネで新聞でも絶賛されるのも辛くてたまらない。そしてとうとう自殺してしまった。これは未遂に終るんだけれど、自分が下手なのを分かっているのにこんなことをさせられるのはたまらないだろうなあ。よほどのメンタルでもないと乗り切れないと思う。彼も、彼女のためによかれとやったのだろうが、やり方が極端すぎるのだ。
 彼はこの後も、彼女がうっかりお城みたいな家に住みたいと言ったばっかりに実際にお城を建ててしまい、そこにたった一人で住まわせ、自分は仕事ばっかりで彼女はほったらかしにしていた。仕方なく彼女は、豪勢ではあるがだだっ広いお城で、たった一人でパズルばっかりやっていた。
 ケーンは確かに欲しいものは何でも与えてはくれるが、なんか違うんだよなあ。
 男性と女性の価値観の違いかも知れないが、彼はなんでこんなに極端なのかと思った。人の気持ちはそんなに単純ではないというのが分からないんだろうなあ。
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