ゆとり日記

 今日あった事や、アニメやマンガ、本や映画、落語の感想などをネタバレで書きます。

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『リチャード三世 』を読んだ。



リチャード三世
(和書)2016年07月22日 00:39
1974 新潮社 ウィリアム シェイクスピア, William Shakespeare, 福田 恒存

 実在の歴史をお芝居にしたものだそうだ。イギリスなどのヨーロッパの歴史に詳しければもっと面白かったのだろうと思う。
 題名の通りにリチャード三世が主人公なのだが、この中ではせむしで足を引きずっているという設定だった。彼は戦争にもでていたが、その設定で戦争に出るのはキツいんじゃないかと思った。まともに戦えないんじゃないだろうか。それとも障害をもろともしない程に悪運も強かったのか?
 ググってみると、彼の事が書かれたサイトもあり、実際の彼の骨を調べて見ると、ソクワンではあったそうだがそれでも服や鎧で隠れる程度で、見てすぐ分かる程のものではなかったらしい。また毎日贅沢な食事をし、ワインばっかり飲んでいたらしいことも分かった。そこは貴族だし当たり前だと思うが。
 本当にリチャード三世がここに書かれているようなどうしようもない悪い人だったかは知らないが、最後はこれとおなじく壮絶だったという事も分かった。
 リチャード三世は、身内もかまわずに追い落としていって遂に自分が王様になるのだけれど、逆に裏切られて戦を仕掛けられ、最後には馬をうしなって殺されてしまったという話だった。
 この話で不可解だなと思ったのは、リチャード三世によって父と夫を殺されたアンと、自分の子供や夫を殺され、王妃の座を追われたエリザベスだ。
 アンは、グロスター公ことリチャード三世の仕打ちを最初は怒っていたが、彼が彼女の事を好きだと口説き落とすと、最後には彼と結婚してしまったのだ。リチャード三世が口がうまいからかも知れないが、ちょろすぎじゃないかと思った。結局、アンも病気に見せかけて殺されてしまうのだが、なんでよりにもよって自分の仇でしかも不細工な男と結婚しようと思ったのだろう。
 もっと酷いと思ったのはエリザベスだ。彼女には、ややこしいが同じ名前の娘がいるのだが、その娘は教会に匿ってもらっていた。その娘をリチャード三世が嫁に欲しいと言ってきたので、最初は激怒して拒絶するのだが、結局彼女も口説き落とされて、娘を説得するために手紙を書くのだ。どうしてまた娘を不幸な目に遭わせるような結婚を承諾するんだろう。いくら親だからといって許せるものではない。二人とも従順なのは、当時の女性観からかも知れないが。
 娘の方のエリザベスは、結婚前にリチャード三世がリッチモンドに殺されたので、彼女は彼と結婚する事になったらしい?娘の方のエリザベスは無事だったので良かった。
 エリザベスもそうだが、他にもヨークだとかヘンリーだとか、マーガレットなど、名前が同じのが多過ぎて混乱した。家系図を見ても余計混乱するだけだった。同じ名前が多すぎるんだが。
 リチャード三世が即位の際に、民がなんの反応もないので(人望がないのに笑った)、市長や自分の取り巻きの家来まで巻き込んでやらせを行っていたのが面白かった。リチャード三世は、即位は嫌だと言っているのを、家来達や市長が是非にとすすめるというものだった。こんな茶番にひっかかる民も民だと思った。
 それにしても、彼は不細工という設定なのに人をたらし込むのがうますぎる。もしかして、その見た目も含めて油断させているんだろうか?端から見たらバカだと思っても、実際には、彼みたいなのにちあわせたら騙されてしまうんだろうなあと思った。
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