2015.04/04 [Sat]
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)を読んだ。
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学) (2013/10/04) 大沼紀子 商品詳細を見る |
([お]7-6)真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)
(和書)2015年04月04日 23:26
大沼 紀子 ポプラ社 2013年10月31日
相変わらず、児童虐待だの未成年の妊娠だの重いテーマが多かった。
パンがおいしそうだった。国産レモンを使ったレモンデニッシュが出てきた。国産のレモンは、熟してから収穫するからすっぱくないらしい。
カレーに合わせてラッシーを作るのも良いなと思った。しかもラッシーは、バナナ、ピンクグレープフルーツ、ブルーベリーの三種類もあった。グレープフルーツもただのグレープフルーツでなく、ピンクのっていうのもまた美味しそうだ。ナンも焼きたてなのも良いなあ。
週末に大切な人と食べるというフランス菓子、ウィークエンドシトロンというのも美味しそうだった。パン屋さんは、これからヒントを得て、ウィークエンドデニッシュを作っていた。
中華料理があった。ツェイ・シアという、日本語にすると酔っ払い海老。鍋に生きた海老と酒を入れて、海老を酔っ払わせるという料理らしい。火を通すバージョンとそのまま食べるバージョンがあるそうだ。
他にも紹興酒や、冷菜の盛り合わせ、点心の類い、鶏の丸焼きらしきものや、伊勢エビののったエビチリ、果てはフカヒレスープや北京ダックまであった。金華ハムの炒飯や、海鮮おこげ、ピータンもあった。
こんな高級な中華料理を奢ってもらえるなんて、希実もラッキーだなと思った。
パリの食材なども少し紹介されていた。ビーツにアーティチョーク、クレモンティーヌにポロネギ、ホロホロ鳥やパテ、フロマージュなどだ。
この題名の元になったおとぎ話、眠り姫は、グリム版は姫が目覚めて王子と結婚する所で終るが、ペロー版だとその続きがあるのだそうだ。
希実のなくした記憶が今回判明した。これを読むかぎり、希実の母親はやっぱり嫌な人だなあと思う。子育てでストレスが溜まっていたんだろうが、このストレスが発散できていればこうはならなかったかも知れないが、なんかひいてしまった。
それから、希実の親戚の少女がパン屋にくるのだが、希実は今年受験生なのにいろいろと大変な事に巻き込まれていて大変だなと思った。その親戚の少女も、受験生の子の勉強の邪魔をするなよと思ってしまった。
次の巻では母親と希実が再会するというものになるようだ。
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