ゆとり日記

 今日あった事や、アニメやマンガ、本や映画、落語の感想などをネタバレで書きます。

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シネマ歌舞伎『ヤマトタケル』を見た。

 シネマ歌舞伎『ヤマトタケル』を見た。スーパー歌舞伎を見てみたいと思っていたので、今回見る事が出来てよかった。だがえらく長かった。220分もあり、その他に休憩が2回もあるので余計長く感じた。
 内容は、ヤマトタケルの話だった。日本書紀か古事記を最後まで読んでいれば、登場人物がもっと分かっただろうなあ。
 神話のヤマトタケルでは、兄を八つ裂きにしたり、友人面して近づいてだまし討ちなど、カッコいいけど性格悪そうで、父親から嫌われるのもうなづけるような感じなんだけれど、この歌舞伎のヤマトタケルは、父に謀反を起こそうとする兄をいさめようとして揉みあっている内に誤って殺してしまい、それでも兄の名誉を守るために嘘をついて自分が悪い事にしていた。そうでないと現代人の感覚じゃどん引きものだしなあ。
 ヤマトタケルの兄は、このままだと自分の子を王位につけようとする継母に殺されそうだから、継母の言うことを真に受ける父親ごと殺して王位をとろうとしたようだ。この兄は賢いというだけあって正しい事は正しいのだろうが、兄の誘いに乗って一緒に両親を殺したとしても、その後兄が王位をとったら今度は真相を知る弟を殺してきそうなので、ヤマトタケルはどっちみち苦労する運命ではあったのだろうなあ。
 そんなこんなで父に嫌われて、戦争に次々に行く事になるのだが、勝ち続ける。それで最後には山神のおっこと主(もののけ姫を思いだした)相手にナメプして、いつも肌身離さず身に付けていた守り刀の草薙の剣を新妻に預けておき、それが原因で傷や病気をうけ、故郷の大和を見ずして死んでしまったという話だった。
 大事な剣を新妻に渡してしまい、肝心な時に剣がなくて負けてしまうというパターンは、北欧神話にもあったなと思った。巨人の娘ゲルズに恋をした豊穣神フレイは、従者に求婚のむねを伝えるのだが断られる。激怒して呪いをかけようとする従者に困ったゲルズはフレイの剣を要求し、フレイは承諾する。そんなわけでラグナログの時に剣がなくてフレイは負けてしまうのだが、それに似てるなと思った。
 ヤマトタケルは最後、足の傷の他に病気になって死んだようだ。だが、舞台で声が大きいため、病気の割には元気そうに感じてしまった。後、なかなか死なないなとも思った。
 ヤマトタケルの従者には、吉備の国のタケヒコと、東のエミシの誰だったかが出てきた。彼らの事も、予め原作を読んでおいたらピンときたのだろうなあ。
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虎と月 (文春文庫 や 54-2)を読んだ。


虎と月 (文春文庫 や 54-2)
(和書)2017年10月21日 00:23
柳 広司 文藝春秋 2014年1月4日

 中島敦の有名な山月記の続編的な話だった。話を簡単に言うと、虎になったという父を、息子が探すというものだった。時代設定は安禄山の乱から10年くらいたったくらいだった。
 中国漢文詩がいろいろ出て来て面白かった。その時代の唐の国に大きい家を建てるのが流行ったとか、大道芸人がいっぱいいたとか色々あった。
 小学、中学時代の国語で習った矛盾や胡蝶の夢、李白の詩などがでてきた。漢文詩や唐の時代の事をもっと勉強していたら、もっと面白いと思う。
 元々の中国の古い小説『人虎伝』は読んだ事ないと思うが、中島敦の『山月記』の方の李ちょうは、プライドが高いアホって感じに思えたが、この『虎と月』の李ちょうは、賢いのだけれど感受性が強すぎというか、ロマンティックというか、夢見勝ちなアホって感じだった。
 この本の作者は『山月記』が好きで、そらんじるまで読み込んだそうだ。

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (5) を読んだ。


20世紀少年―本格科学冒険漫画 (5)
(和書)2017年10月20日 23:57
2001 小学館 浦沢 直樹

 あの最悪な双子が大企業の社長になっていた。憎まれっ子世にはばかるというやつか。あまりにも爽やかなイケメンになっていたのでビックリした。彼らは本気でケンヂたちと仲良くしていたと思っていたようだ。記憶改ざんにも程がある。
 後、結局彼らはトモダチから未来を救う事に失敗しているようだ。彼らの意志を継いで、カンナちゃんが本当の救世主になるってことか?
 未来の世界では青少年保護育成条例とかいうのがあり、逮捕者まで出ているらしい。嫌な世の中だなあ。
 ディスコ音楽で、キサナ・ドゥ、カンタベリーハウス、ビブロスなどがでてきた。六本木のロアビルなどがクラブで有名だったらしい。

ナイト&シャドウ (講談社文庫) を読んだ。


ナイト&シャドウ (講談社文庫)
(和書)2017年10月20日 00:53
柳 広司 講談社 2015年6月12日

 面白かった。
 だが、この後の話は911テロに繋がりそうだ。だとしたら、どれほど優秀な人材でもあっけなく死んでしまうという事になるよなあ。飛行機テロだと助かりようがないし。
 ワシントンの観光名所がいろいろでてきた。日本から贈られたソメイヨシノの並木のあるタイダル・ベイスンや、登場人物のデート場所だったケネディ芸術センター、ナショナルシアターでは『オペラ座の怪人』を観るシーンもあった。また大統領のホワイトハウスの入り方なども書かれていた。ここは観光客に凄い人気で、入るためのチケットをとるためにも1時間、ボディーチェックなどもあるらしい。ホワイトハウスの中は一階だけは開放されており、2階などは大統領一家がいるため入れないという事も分かった。
 ここで出てくるオペラはウェーバー『魔弾の射手』だそうだ。内容も書いてあって親切だった。
 P66の
『暴力の使用は世界を変えるかもしれない。だが、それによって起きる一番可能性の高い変化は、より暴力的な世界の到来だ。』
という言葉が印象に残った。

燃えよ剣 (下巻)を読んだ。


燃えよ剣 (下巻)
(和書)2017年10月17日 00:44
1972 新潮社 司馬 遼太郎

 面白かった。史実とは違うのかも知れないがカッコ良かった。
 下巻は、転落人生まっしぐらって感じだったが、最後までやりたい事やって死ねたのはそれはそれで幸せなのかも知れない。
 函館時代には新撰組の古株はほとんどいなくなり、新撰組マニアでないと知らないような人達ばっかりになった。
 新撰組の諜報だった山崎進だったかも死んでいたが、彼は船で船員達に手厚く葬られ、水葬になったそうだ。どこまでが史実なのかは知らないが、手厚く葬られただけ良かった。
 新撰組ではないが、味方の方では榎本が良かった。この本によると彼は、維新後も生き残って官僚に戻ったようだ。幕府留学生15人の一人としてオランダなどの海外にも行っており、西洋式の兵法も学んだエリートだったそうだ。また18、9の頃に、北海道の内情を探るための密命の旅に出る織部なんとかという人に頼み込んで一緒についていって、薬売りに化けて函館まで出かけたこともあったそうだ。この人も面白い、ドラマチックな経歴だなあ。

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